アラサー女子社会人が民間企業から公務員転職に挑戦した記録

アラサーに突入後、民間企業から公務員への転職に挑戦した結果、最終合格しました。その記録です。

東京都 or 特別区で働くって何が違うの?面接でのわたしの答え

東京都で働く公務員を目指す場合、多くのかたが悩むのが東京都採用を受験するか、特別区採用を受験するかという部分ではないでしょうか。一般の公務員試験では同日に筆記試験が開催されるのでどちらか一方しか受験することができません。
東京都に住んでいたり、働いているならまだしも、地方在住で東京都勤務を目指す場合、東京に縁もゆかりもないままどちらを受験するのか決めなくてはいけません。
わたしは東京都採用は通常採用を受験し、特別区は経験者採用を受験しました。そのため、どちらも受験したことのある珍しいタイプの元受験生です。どちらの採用面接でも「なぜ東京都(もしくは特別区)採用ではないのか」という点を常に意識しながら回答するよう心がけました。
わたし自身が公務員試験を受験したり、面接をしたりする中で感じた点を挙げています。これから面接に臨む方にも参考になれば嬉しいです。



東京都と特別区は働く範囲が違う

東京都の採用となると働く場所は当然23区内に留まりません。わたしの知り合いの東京都職員の方は若いころ、諸島部である小笠原諸島に勤務していました。余談ですが、諸島部は遠くて東京都で働くメリットも薄れてしまうので人気が無いのかと思いきや、若い職員の方には結構人気らしいです。海や自然が好きな方ににとってはとても魅力的な環境ということですよね。
特別区採用は採用された区内での勤務となります。そのため働く可能性のある地域が大きく異なっています。


仕事内容はどう違う?

だれでも想像しやすいのは特別区は区役所での来訪者対応の仕事、東京都では都庁内での仕事だと思います。わたしも受験前のイメージはそんな印象でした。しかし、わたしの周りにいる東京都職員のかたは学校事務をしていたり、受験対策の一環で訪問した税務署では区役所と同様に来訪者の対応をしたりと、会社員のようなデスクワークが中心だと思っていた東京都職員の仕事も、そればかりではない現実を知るようになりました。
また、東京都採用面接の途中では面接官からも「都民の方からの問い合わせ内容で嫌な思いや暗い思いをすることも多いが大丈夫か」というような質問を受けました。「住民と深く関わるのは特別区の仕事」と考えていたのですが、部署によっては東京都職員でもそういった仕事に従事することになるようです。


仕事内容は配属されてからしか分からない

仕事内容を調べたり、面接でのやりとりを通して、東京都・特別区ともに仕事内容は配属されるまで分からないと感じました。面接時には「どういった仕事をしたいか」ということを必ず聞かれますが、部署名や配属希望を回答してしまうのは避けました。部署名や配属希望を回答してしまうと「その部署ではそういった仕事はしていない」や、「希望部署に配属されなかった場合どうするのか」といった返答をされる可能性が高いと考えたからです。
そのため、わたしは会社員として勤務している社会人経験を交えながら「女性活躍を応援できる仕事がしたい」という回答をしていました。特に部署や配属先には言及していません。
どんな部署でも対象者に女性が関わらない部門は少ないはずですし、会話の流れに応じて、その後の回答を変化させていきやすいからです。
また、この回答であれば東京都と特別区で回答を変化させる必要がありません。同じ回答でも面接官によって面接の流れは違ってくるものです。臨機応変に対応できるよう大まかな回答だけを決め、細かいことはその場で回答できるようにしていました。
ここでいう「大まかな回答」とは、わたしの場合、「女性活躍を応援できる仕事がしたい」です。


まとめ

よく考えれば当然なのですが、配属されるまでどんな仕事に就くのかは分かりません。東京都か特別区どちらを受験するのかは、どんな仕事内容になったとしてもどちらの職員として勤務していきたいかじっくり考えることが重要です。
一度就職すると先は長いです。公務員であれば配属先の異動も数年おきに実施される可能性が高いです。
配属先や希望部署に固執せず、どちらで働きたいのか考えてみるのもおすすめです。